- HOME
- 新着情報
新着情報
ブロックチェーン技術を活用した、 物流倉庫向け配送システム「Hacologi」の実証実験を実施
~倉庫自動化に向け、スマートコントラクトを用いた荷物の受け渡しとデジタル上でのステータス管理を可能にする~
中西金属工業株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役:中西 竜雄、以下 NKC)の、コンベア・物流・マテハンシステムなど倉庫自動化サービスを提供する輸送機事業部が中心となり、ブロックチェーン技術を活用した、物流倉庫向け配送システム「Hacologi」を開発しました。
実用化検証のため10月から実証実験をNKC 輸送機事業部 滋賀工場(滋賀県湖南市日枝町4)と運送事業を行っている大沢運送株式会社(本社:埼玉県東松山市、代表取締役:大澤 隆、以下 大沢運送)の協力のもと実施することをお知らせします。

【実証実験の背景】
物流業界でも昨今の新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、デジタル化の波は加速する一方、実際の物流現場では紙の伝票のやりとりや配送物の受け渡し時のサインなどアナログなオペレーションがまだまだ多く見受けられます。
「発注」から「納品」に至るフローの中では、「注文」「生産/製造」「保管」「手配」「出荷」「配送」「納品(受け取り)」など様々なステップが踏まれ、一つ一つ関わる業者が違うことから個別の煩雑な業務に追われている現状があります。
NKC では、ブロックチェーンを活用し「手配」~「納品(受け取り)」をデジタル管理することで、配達中の責任の所在を信頼性の高い情報として保持しつつ、手入力のミスの軽減、不正配送の撲滅、煩雑な伝票管理の軽減を目指します。
本実証実験には、NKC 輸送機事業部 滋賀工場と取引のある大沢運送も参画し、自社だけではなく企業をまたぐデータ管理に挑戦する。
【ソリューション】
いままではアナログな伝票管理により、荷物状況のステータス確認が困難であり、荷受/納品責任範囲が曖昧となっていました。また人手による伝票の記入ミス、請求時の車両と荷物の突合にも時間がかかり課題となっておりました。
これらを解決するために物流現場にブロックチェーンを導入することで、スマートコントラクトで荷物の受け渡し時に契約の成立・責任の所在を明確にし、各プレイヤーによる現在のステータス確認も容易に行えるようになります。
煩雑な伝票も廃止し、荷物の受け渡しもスマートフォンを活用し、デジタルデータとして保存していきます。
【「Hacologi」4つのポイント】
1. 配送に関わる企業と同じデータを共有
自社内のみのデータ管理ではなく、配送に関わる顧客、製造元、配送業者の3社を繋ぎます。コンセンサスアルゴリズムにより、正しい配送物のステータスを必要な時に必要な担当者が状況を閲覧できるようになります。
2. 配送物に関する責任の所在を明確化
紛失など万が一の事故発生時に備え、スマートコントラクトにより、荷物の受け渡し時には契約が成立し、責任の所在が明確化されます。
3. 煩雑な伝票管理を排除しコスト削減
突合に時間がかかっていた、送り状、見積/請求などをデータ管理することで、簡単に検索が可能。また関係する企業で合意の取れたデータを保管するため、社内だけでなく、取引先ともスムーズなコミュニケーションを行えます。
4. 人的ミスを軽減
電話での言った言わない、Faxの不達を無くし、正しいデータを保存します。数字の変更に関しても変更履歴はデータとして保管されるため、いつ誰が修正したかを明確にします。
【今後の展開】
NKC 輸送機事業部 滋賀工場での実証実験を行い、Hacologi導入によるパフォーマンス(コスト削減、工数削減、人的ミスの軽減)を検証するとともに機能向上を行います。
2020年11月からβ版のサービスを提供できる段階を目指します。
【実証実験参画パートナー】
【お問い合わせ先】
中西金属工業株式会社
〒530-8566 大阪府大阪市北区天満橋3-5-5
担当部署:輸送機事業部 物流推進室長 光川 竜右
TEL:06-6351-6501
Mail : mitsukawa-r@nkc-j.co.jp
■会社概要